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Author:天藍
本や映画や舞台の感想など書いてます(たまにね)。うーん、偏ってますかね方向性。お薦めなどあったら教えてくださると嬉しいです。

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(「ドラコニア解析」より)

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ソラノアオ。
本、映画、舞台の感想と日記など。かなり偏っていると思いますが同好の士求む。
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「ゲド戦記」(原作)感想
本日もう一本いっとこか。

「ゲド戦記」 ル・グウィン作、清水真砂子訳、岩波書店

<内容>「真(まこと)の名」を支配することで世界の均衡に影響を与え魔法を起こすことができる架空世界アースシー。偉大なる魔法使いゲドと魔法に関わる人々と竜の物語、そして世界の崩壊と再生の物語。

ジブリ版映画の公開が控えてますが、原作本のほうを。
なんてったって雪の女王と戦うライオンより眼鏡の天才魔法少年よりゲドなのです。
図書館でも書店でもこの本は児童書の棚にありますが内容はさにあらず。対象年齢は1~3巻なら小学校高学年か中学生以上、4巻以降は高校生以上くらいではないかと思います。(4巻は読んでて少し辛くなった。能天気な魔法ファンタジーとはかけ離れたところに在るので)
そもそも「魔法」が単なる「奇跡」や「不思議」や「技術」ではなく、「真の名を支配する=それが持つ原初的なパワーをコントロールする→世界の均衡に影響を与えることで魔法的現象を起こす」という世界観は、(好き嫌いは分かれるかもしれませんが)私にとっては「ナルニア」や「ハリー・ポッター」より移入しやすかったです。(割といい年になってきたせいかもしれませんが)
ジブリ映画をご覧になる前に是非読んでみてくださいまし。


(以下ネタバレ)

「真の名」を支配することはそれの命(というか生命的パワーでしょうか)を掌握することに等しい、という思想。「言霊」と通じる考え方のような。一見煌びやかに見える「魔法を起こす」という限られた者にしか出来ない行為のすぐ隣には、世に存在するものをあるべきところから動かす負荷を自覚するという深淵があるわけで。
少年ゲドには魔法(=自分にとっての世界)は「明」のみであり、自分はその「明」の世界を手に入れるに値する者だと奢った結果、「暗」を世界の果てまで追いかけて飲み込まなければならなかった。テナーは自らの「真の名」を支配され(というか奪われ?)ていた為、「明」の世界も「暗」の世界も知らず、ある意味安穏とした暮らしを送っていさえすれば良かった。
テルーは・・どうなんでしょう。彼女は、自分を否定され続ける恐怖に支配されていた者からいきなり何の支配も受けない者へと飛躍したわけですが、その過程に彼女自身の幸せや望みといったものがどうも見えないのですが。。「今の自分は本当の自分じゃない」という根源的な違和感は、火と風の世界に移ってからは無くなったのでしょうか?
(その違和感を描く為とはいえ、テルーのあの生育歴と男性のエゴイズムを糾弾するようなスタイルは一寸きつくないですかね・・)

ジブリ版ゲドで結構怖いポイントは、竜の描き方じゃないかと思う。日本人的には竜つったら八百万の神々の眷属ですが、原作者・グウィン氏の文化では悪魔の権化の蛇親分扱いの筈で。
そういう忌まわしげなものが、太古の昔は人と同じものだったとか聖なる(善悪はおいといて)存在だ、という原作の設定自体欧米では衝撃なのではないかと。原作者とジブリの思考の背景が違うという事は、逆にいえばジブリは原作者のように文化的常識を逆転させる思考ができないわけで。日本的感覚で「竜=カミサマ」な描き方をしたものを欧米に持っていったら向こうの人には理解できなくて(「千と千尋」みたいな)異国趣味ワンダフルの方向に転びやしないかなあ。と余計な心配をしていたりします(汗)

いやでも本当に面白いです!ゲドかっこいいよゲド!
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テーマ:児童書 - ジャンル:本・雑誌

この記事に対するコメント

天藍さん、ブログ訪問&コメントありがとうございました!!

名前、「てんらん」さんと読むんですね。
藍=らん と読むことがあるなんて、
知りませんでした(^^;
響きがすごくキレイで素敵ですv
それに、文体がすごく文学的で、
文才のない私はうらやましい限りです・・・!

ゲド戦記、原作をまだ読んでないんですが
「千と千尋の神隠し」にちょっとテーマ似てるんですねー
おもしろそう♪

長々失礼しました。
また遊びに来ます♪
【2006/06/16 23:09】 URL | shimamura #- [ 編集]

コメントありがとうございます。
shimamuraさん、ご訪問ありがとうございました。
「名前を支配する」…あ、そうか。コメント拝見して気付きました(汗) ネタバレですが原作では、それ故に人は皆通称を使って暮らしているという設定でした。ぜひ原作読んでみてください!ジブリの所為か、今図書館では品薄状態らしいですが(苦笑)

いやいやいやいやいやいや、褒めすぎですって(汗)
どうも一気に書く所為か、自分にしかわからない文章になってないかと。。…気をつけます。
【2006/06/17 01:15】 URL | 天藍 #- [ 編集]


ゲド戦記 楽しみですね♪

機会がありましたら「シュナの旅」という作品を読んでみてください。
徳間書店から文庫本(のみ)で出ています。
絵本のような作りなので、映画やマンガといった
派手目な演出が好みの方にとっては 少し地味に感じるかもしれませんが
宮崎作品にリンクする内容が詰まっています。(原点?)
個人的には水彩画タッチの絵(しかもオールカラー)がとてもキレイで気に入っています。
【2006/06/17 23:32】 URL | うずら #XBVKemhM [ 編集]


うずらさん、コメントありがとうございます。
「シュナの旅」。面白そうですね!
元の話はチベットの民話なんですね。

宮崎作品の原画(というか水彩画)は
凄くきれいですよね~。
【2006/06/19 13:00】 URL | 天藍 #- [ 編集]

ゲド戦記
8月にゲド戦記を見ました。いとこが意味分からないと言っていましたが、私は、すごく感動しました。特に良かったのはテルーの唱です。私はテルーの唱を毎日歌って言います。歌を聞いてると、いやなことをわすられてなけてきます。あと、今テルーの唱を聞いてます。泣きたいけどお父さんがいるから、恥ずかしくて泣けません。。
ぜひ、ゲド戦記を見てください。
【2006/09/04 22:34】 URL | 石川 すみれ #sUeRofko [ 編集]


コメントありがとうございます。
テルーの唄、原作の世界観にも合ってるんじゃないかなあと流れているのを聞いて思っていました。
ぜひ、原作の方も読んでみてください。
【2006/09/06 21:27】 URL | 天藍 #- [ 編集]


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