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天藍

Author:天藍
本や映画や舞台の感想など書いてます(たまにね)。うーん、偏ってますかね方向性。お薦めなどあったら教えてくださると嬉しいです。

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(「ドラコニア解析」より)

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ソラノアオ。
本、映画、舞台の感想と日記など。かなり偏っていると思いますが同好の士求む。
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「陽物神譚」感想
陽物神譚 澁澤龍彦「澁澤龍彦初期小説集」(河出文庫)採録

本の裏側の解説文に「ギリシャ奇譚」て書いてたけど…描写からするとローマですよね…?(汗)

ヘリオガバルス、またの名をエラガバルスという古代ローマの皇帝がいました。
彼は14歳で即位し、18歳で暗殺されるまで、東方の異教を帝国に持ち込み、密儀に耽り、数え切れない男女とセックスすることにしか興味の無い奇人でした。性転換手術を受けたとも言われています。
このヘリオガバルスをモチーフにした(と思われる)短編。


(以下ネタバレ)
ヘリオガバルスといえばまずは「信長あるいは戴冠せるアンドロギュヌス」かなあと思うのですが(偏向)。如何にも澁澤氏好みそうなモチーフの匂いがふつふつと。
「両性具有」「死んでいく神々」「昼の世界と夜の世界」他、陰々としてるし血みどろ描写だし何よりマニアックなのですが(笑)、文章はどこまでも明晰。全体として、からりと砂っぽく輝く黄昏時のような印象を持ちました。(個人的にはこんなモチーフで妖艶にねっとり描かれたらかなわんわ)

「信長あるいは戴冠せるアンドロギュヌス」は…いやあ、神さま話が良ぉ出来てるわぁ(感心)という感想だったのですが。
↑元ネタの「ヘリオガバルス」その他アルトーの著作がシリーズで図書館にそろってるのには驚き。どうも手は出せませんが。。
塩野氏のローマ人シリーズにはヘリオガバルスなんて数行しか出てこないのですが、ここまでキャラの立った皇帝って。。ビバ古代ローマ!こんだけ記録が残ってるのね。凄い。

で、この皇帝が崇拝した問題の「円錐柱の上の玉ねぎ」は…成る程(汗)
つうか、皇帝が神としたものは「玉ねぎ=陽物」自体じゃなくてそれに内包される「空虚」の方というのは、これ、どうなんでしょうね。私はそれを持ってないのでわかりませんが男子ならわかる感覚なのかなあと思ったり。
「信長―」でもヘリオガバルスは色情狂扱いでしたが、この作品だと性欲より「空虚」に突き動かされているように見えた。
この澁澤版ヘリオガバルスを読むなら、「信長―」を読んでから或いは何らかの歴史的知識を入れてからのほうが良いでしょうかね。と思いました。
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テーマ:読書メモ - ジャンル:本・雑誌

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